TokenChatPay(トークンチャットペイ/TOC)という『知る人ぞ知る』比較的マニアックなトークンが5月22日、シンガポールのTokenXという取引所に上場しました。

最近は大幅なICO割れが続出する中、価格はまさかの結果となりました。

TokenChatPayはICO価格から最大46.7倍の暴騰!ICO価格と上場後の価格は?

トークンチャットペイのICO価格は1TOC=約16円前後で購入した人が多いと思いますが、一時的にではありますが、1TOC=約747円(0.0097ETH)をつけました。

実に約46.7倍もの大暴騰です。

※画像をクリックすると拡大します。

その後も、約80円~約120円と5倍~7.5倍程度で推移しています。

クオンタのように「売り板だけで、買い板がない」という状態でもなく、実際に取引されています。

最近のICOでは奇跡的とも言える暴騰ではないでしょうか?

ただ、これには実は裏がありました。。。

TokenChatPayが上場している取引所

このトークンチャットペイが上場したTokenXというシンガポールの取引所は、名前からも分かる通り、TokenChatPayが自社で運営している取引所です。

ですので、価格などは自社でコントロールできるわけですが、それ以上に重要なことがありました。

TokenChatPayは売買できない?テスト中?

TokenChatPayが上場しているTokenXは新しい取引所のため、グーグルなどで検索しても「開設方法」なども一切出てきません(5月22日現在)。

正に出来立ての取引所と言えますが、そのためTokenChatPayを使って現在はまだ『自社でテスト』しているような感じです。

TokenXはKYC(本人確認)までが完了して初めて入金が可能になりますが、TokenChatPayが上場した5月22日現在ではKYCが完了しているユーザーがいないようなのです。

ですので、必然的に運営側以外は誰も取引が出来ないため、現在の価格も取引も全て運営側が行っている、ということになります。

その証拠もいくつかあります。

  • 買い板、売り板の両方が極端に薄い
  • 上場直後の価格の急変が全くない
  • 取引のほとんどが0.1TOC~3TOCなど少額での取引
  • 価格の変動が極端に少ない(一時的に46.7倍になった時を除く)
  • 出来高も極端に少ない

通常、取引が開始されればある程度の注文が入りますし、仮に暴落する場合でも『売りが殺到』します。

つまり、暴落の場合でも売り板が厚くなるわけですね。

ですが、今回の場合には買い板、売り板ともにほとんどなく、少額での取引が淡々と続いていますので、運営側によるテスト売買と見ることが出来ます。

TokenChatPayの価格は上昇する?下落する?

以上からTokenChatPayはまだ「一般ユーザーの取引は行われていない」といえますが、一般ユーザーの取引が開始されたら価格はどうなるでしょうか?

結論から言いますと、暴落する可能性が高いと考えています。

株もFXも暗号通貨(仮想通貨)も買いたい人が多ければ価格は上がり、売りたい人が多ければ価格は下がりますが、新規取引所のTokenXにはまだTokenChatPayのICO購入者しかおらず、言ってみれば「売る人しかいない」状態です。

※取引通貨ペアは5月22日現在でETH/BTC、TOC/ETHの2種類しかなく、ETH/BTCは取引ゼロです。

TokenChatPay以外の保有者以外はいない状況ですので、これでは売りが殺到するだけだと思われます。

TokenChatPayの今後は?

この状況を考えるとTokenXでのTokenChatPayは暴落するしかないように考えらえますが、それはあくまでも「TokenXにTokenChatPayを買う人がいないから」です。

  • TokenX以外の取引所にも上場する
  • TokenXの規模が大きくなってユーザーが増える
  • 運営側がTokenChatPayを買い支える

ということになれば、TokenChatPayの上昇も考えられます。

現状では取引できる段階になった段階で売り抜けを目指し、それが出来なかった場合には「次の取引所に上場されるのを待つ」か「損失が出ていてもTokenChatPayを売却して、他のアルトコインに両替する」のどちらかの選択になります。

いずれにしても、一般ユーザーの取引開始が待たれるところです。