ADAコイン(エイダコイン/ADA)で有名なCARDANO Labo(カルダノ・ラボ)が開発したQUANTA(クオンタ/QNT/QNTU)が5月16日、Lykke Exchange(スイス)に上場しました。
エイダコインの弟分的なコインとして注目されたクオンタですが、瞬間的にですが予想を遥かに上回る価格を付けたと言われています。
QUANTAを100万円分購入していたら6000億円に?
このクオンタですが、上場後には瞬間的に3000倍、3600倍、そして何と一瞬ではあるものの60万倍を記録した、と言われています。
100万円分を購入していた場合、計算上では3000倍で30億円、3600倍で36億円、60万倍で6000億円にもなります。
板が極端に薄いことが原因の一瞬の出来事のようで、その後は価格が落ち着いた、と言われています。
ただ、これには後述の通り、裏がありました。
※Lykkeは日本人が取引できません。
QUANTAの現在の価格は?
クオンタのその後ですが、ネット上ではまだクオンタのチャートや価格が見られないため、情報が極端に少ないですが、1QNT=約0.7~0.8円で推移している、と言われています。
今月のICOで約30億円が追加販売されましたが、その時の価格が1QNT=0.23~0.24円ぐらいですので、現在は3~4倍で推移している、と言われています。
QUANTAの数千倍はデマだった?
ここまで「と言われています」という表現を意図的に多く使っていますが、これには理由があります。
「と言われています」と書いた文章はあくまでもネット上で一般的に言われていることであり、実は事実ではありません。
3000倍にも3600倍にもましてや60万倍にもなっていませんし、100倍にも・・・もっといえば10倍にすらなっていません。
QUANTAの本当の価格
クオンタの本当の価格ですが、実は「価格なし」です。
どういうことかといえば、上記の3000倍、3600倍、60万倍、3~4倍というのはあくまでも『売り板』の話です。
売り手が一方的に出している価格ですので、実際の価格ではありません。
では、『買い板』はいくらかといえば・・・「ゼロ」です。
「?」と思われたかもしれませんが、不思議なことに買い板に注文が全く入っていないのです。
買い板に注文が入っていないため取引自体が成立しておらず、よってクオンタの価格はまだ「ゼロ」となっています。
ですので、売り板だけの価格が「3000倍、3600倍、60万倍!」などと誤って情報が流れてしまったわけですね。
QUANTAは不人気なの?
クオンタに「買い注文が入っていない」と聞くと価値がなさそうに見えますが、実際にはまだ分かりません。
エイダコインの弟分として注目され、2016年には15億円、つい先日には30億円の枠が一瞬で完売した大人気のクオンタですので、さすがに「買い板がない」「買い手が一人もいない」という状況は不自然すぎます。
「スイスのマイナーな取引所」「PC上では取引が出来ず、スマホのアプリでしか取引が出来ない」「日本人が取引できない」といった事情はありますが、それでも「買い手が一人もいない」ということは普通はありえませんから、システム的な問題など何かしらのエラーが起こっている可能性も考えられます。
どんな草コインでも買いたい人はいますので、「買い注文が入れられない」などのエラーが起きている可能性は十分にあり得ますね。
※日本人は取引できないため、詳細は分かりません。
QUANTAの真価は5月30日にBit-zに上場してから
クオンタは5月30日にBit-zへ上場する予定ですので、ここで『本来の価格』になることでしょう。
ここ最近ではICO割れ、特に極端なICO割れが続いている状況ですが、クオンタの場合にはその歯止め役が期待されます。
この辺りはエイダコインのCARDANO Labo(カルダノ・ラボ)が開発していることでのトークンとしての質の高さや、エイダコインの爆上げに見るマーケットメイクの上手さがあるため、数倍程度は期待できるかもしれません。
Bit-zへの上場時に上手く行けば数倍~、その後も基本的には上昇を続けていくトークンだと判断しています。
※ただし、最近の極端なICO割れを考えると、ICO割れの可能性も十分に考えられます。
長期的にはADAコイン(エイダコイン)超えも視野?
上場時点で50倍、その後も伸びて最大850倍を記録したエイダコインですが、今回のクオンタにはそのエイダコイン超えも期待されています。
実際にそこまで行くかどうかは分かりませんし、最近のICO事情を考えると現実的には難しそうですが、短期でも中期・長期でも期待値の高いトークンと言えるでしょう。
まずは5月30日のBit-zへの上場が注目されるトークンです。