最近は大幅なICO割れが続出していますが、この中でも特に日本人向けのICOは悲惨です。

ICO割れどころか、極端なICO割れとなっていますので、日本人向け・・・特に日本企業による日本人向けICOは要注意です。

日本人向けのICOが大暴落する理由

日本人向けのICOが大暴落する理由ですが、簡単に言えば「上場後に買いたい人がいないから」です。

別の言い方をすれば「買いたい人はICOで買ってしまっているから」といえます。

要は、元々のターゲットが日本人しかいないにも関わらず、それらの人のほぼ全員がICOで買ってしまっているため、上場後に買う人がいないわけです。

買いたい人がいないわけですので、当然ながら上場後に価格は暴落していくわけです。

日本人向けのICOで「10億円集めた」「30億円集めた」などといっているICOを良く見かけますが、それらの金額が『購入したい人の上限』ですので、上場後は悲惨なことになっています。

最終的には『無価値』になるといえるでしょう。

日本企業のICOには要注意

日本人向けのICOが大暴落する理由とほぼ同じですが、日本企業のICOにも注意が必要です。

最近は「ICOで手っ取り早く資金を調達しよう」と考えている企業が多いため、日本企業によるICOが増えています。

ただし、ターゲットは当然ながら日本人になりますので、前述の理由により上場後には大幅なICO割れを起こすわけです。

金融庁の指摘により、日本企業が日本国内でICOを販売することは現実的にほぼ不可能となっているため、表面上は海外法人として販売していますが、実態は只の日本企業です。

実名は避けますが、最近ICOで極端なICO割れを起こしている案件は『(事実上の)日本企業による日本人向けのICO』がかなり多いです。

ですので、『(事実上の)日本企業による日本人向けのICO』を除外するだけでも、被害はかなり防げます

補足:あくまでも「日本人をターゲットにしている日本企業」ですので、日本人以外を主なターゲットにしている日本企業のICOであれば全く問題ありません。

日本人向けのICOはなぜ価格が上がらないのか?

日本人向けのICOが大幅なICO割れを起こす理由は「上場後に買いたい人がいないから」「買いたい人はICOの時点でほぼ全員が買ってしまっているから」ですが、これには取引所による理由もあります。

どういうことかといえば、日本の取引所に上場するためには『金融庁のホワイトリスト』に入る必要があります。

ですが、出来立てのトークンがホワイトリストに入ることは100%ありえず、そもそもホワイトリストに入るための基準が極めて厳しいため、実績のないトークンでは事実上は不可能といえるでしょう。

※金融庁のホワイトリストはまだ16銘柄しかなく、ADAコインやNEOなど『世界的に有名なアルトコイン』の大半もホワイトリストから漏れています。

以上の理由から、日本企業が日本人向けにICOを行っても、日本の取引日所には上場できないため、海外の取引所に上場するしかなくなります。

ですが、海外の取引所に上場しても「新規の日本人」はほとんど登録しない(正確にはその取引所の存在すら知らない)ため、新規で買う人がいない状況になります。

簡単に言えば、『売る人しかいない』わけです。

そのため、売り圧力が強くなり、必然的に価格が暴落していくわけですね。

需要と供給を考えれば当然ですが、日本人向けのICOにはこういったデメリットがあるため、基本的には購入を見送った方が無難です。

管理人が実際に購入するICO(現在進行形)