最近ではどのICOを買っても、ほとんどが大幅ICO割れとなっています。

ICO価格の半分や1/3程度ならかなりマシな方で、ICO価格の1/10以下の銘柄も珍しくありません。

更に酷いのになるとICO価格の1%~3%といった銘柄もあります。

「どのICOを買っても、どうして大幅ICO割れしてしまうのか?」

今回はこの理由についてお伝えします。

大幅ICO割れの理由1:トークンの価格が高い

最近のICOでは全体的に1トークンの価格が高く、1トークン=1ドル(約110円)以上も珍しくありません。

ICO価格は運営側が自由に決められますので、そのトークンの『本来の価値』を大幅に上回った価格を付けているケースが多いです。

そのため、上場後には本来の価値まで引き下げられ、大幅なICO割れを引き起こしているケースが多いといえます。

また、1トークンの価格が高ければ高いほど上昇幅も限定されますので、それが嫌気されている面もあります。

上場後の実需がある有力ICOであればそれほど気にする必要はありませんが、ほとんどのICOには実需がありませんので、迷った場合には1トークンの価格が高いICOは避けた方が無難と言えるでしょう。

大幅ICO割れの理由2:トークンの発行枚数が多い

理由1とも関係してきますが、最近のICOの特徴として『トークンの発行枚数が多い」ということが挙げられます。

トークンの発行枚数が多ければ多いほど1トークンの価値が低くなりますが、最近では100億枚以上のトークンを発行するICOも多いです。

10億枚でも多いですし、3億枚でもかなり多い印象を受けますので、理想を言えば1億枚以下が望ましいと言えます。

これも実需がある有力ICOであれば発行枚数がある程度多くても大丈夫ですが、ほとんどのICOには実需がないため、基本的にはトークンの発行枚数が多いICOは避けた方がいいです。

トークンの発行枚数が100億枚以上の場合にはスルー推奨ですし、トークンの価格が高い上にトークンの発行枚数が多いICOは最悪と言えるでしょう。

大幅ICO割れの理由(補足):ICO段階での時価総額が大きすぎる

理由1&理由2の補足ですが、トークンの価格が高く、トークンの枚数が多いということは時価総額が大きいということになります。

上場後の時価総額が大きいことはそれだけ市場から評価されているということになりますが、ICO段階で時価総額が大きい場合、基本的には危険と言えます。

大幅ICO割れの理由である「トークンの価格が高い」「トークンの発行枚数が多い」を両方とも満たしてしまっていますので、よほど実需があるICOでない限りは上場後に大幅ICO割れがほぼ確実となります。

1トークン当たりの価格×トークン発行枚数で時価総額が出てきますので、時価総額が大きすぎる場合には基本的にはスルー推奨です。

個人的にはICO段階での時価総額が100億円を超える場合には「かなり多い」という印象ですので、超優良ICO以外ではスルーした方がいいでしょう。

ICO段階での時価総額が大きすぎる場合、上場後の上昇幅も限定的になりやすいため、そういった意味でも期待値はかなり低くなります。

大幅ICO割れの理由3:海外富裕層や関係者が激安価格で買っている

そして、大幅ICO割れの理由として最も大きいのがコレです。

海外の富裕層や関係者が一般に販売される前に異常に安い価格で購入してしまっているため、我々一般人は買った段階で負けが確定してしまいます。

プライベートセールやプレセールなどと謳っていても、それはあくまでも『一般向けのプライベートセールやプレセール」ですので、実際にはそれ以前に富裕層や関係者が激安価格で購入してしまっています。

例えば、一般向けのICO(プライベートセールやプレセール含む)では100円で売られていても、富裕層や関係者は1円や0.1円、場合によってはタダ同然で入手していますので、上場後に大幅ICO割れしたところで彼らにとっては全く関係なく、逆に数十倍~数百倍といった巨額の利益になっているわけです。

そして、上場後に真っ先に売り抜けているのは彼らですので、どう頑張っても大幅ICO割れとなるわけです。

上場直後から売りが殺到して「なぜ利益にならないのに売っているのだろう?」と疑問に思っている人が多いはずですが、こういったカラクリがあるわけです。

この詐欺ともいえる手法は2017年後半から使われ始め、それらの多くが上場した2018年ではご覧の通りの悲惨な結果となっています。

それでも地合いが良ければ一般人が利益を出すことは可能ですが、今年は地合いの悪さも大きく、激安価格で購入した海外富裕層・関係者が大幅ICO割れ価格で売り抜けて巨額の利益を出すというケースが目立っています。

全ての銘柄が海外富裕層に激安価格で売られているわけではありませんが、残念ながら『多くの銘柄がこのような状況』と思っておけば、これから大損することはないでしょう。

ICOで購入するのは超ハイリスクノーリターン

以上のことを踏まえると、ICOで購入するのはリスクが大きすぎます。

言ってみれば、ICOは超ハイリスクノーリターンといえるような状況です。

もはや何を買ってもほぼ大幅ICO割れですので、余程の自信があるのであればともかく、一か八かでICOを購入するのはあまりにも危険すぎると言えるでしょう。

2018年5月の大幅ICO割れの連発以降、ICOに参加する日本人は激減したようですが、これは賢明な選択といえます。

全てのICOがダメなわけではありませんが、今後は1ヶ月に1つまともなICOが出てくればいい方で、場合によっては数ヶ月に1つ、半年~1年に1つといったことも十分に考えられます。

このような状況ですのでオススメできるICOはほとんどないのが現状ですが、もしもオススメできるICOが出てきた場合には下記でお知らせします。

管理人が実際に購入するICO(現在進行形)

ICOではなく上場後に『実需がある銘柄』を購入するのがベスト

そこで、今後の対策としてはやはり『上場後に買う』のがベストです。

ほとんどの銘柄がICO割れ、それも大幅ICO割れとなりますので、上場後に安くなったところで購入すれば大きな利益も狙えます

ただし、購入するのは『実需がある銘柄』に限ります。

今後は実需がない銘柄は価格がドンドン下がっていくはずですので、中長期で伸びそうな優良案件を購入するのが鉄則と言えます。

現在の価格から年内に100倍以上の上昇が期待できるアルトコイン【インサイダー情報】

ICOで一発当てる時代は終了

仮想通貨(暗号通貨)といえば『ICOで一発当てる!』というイメージが強いですが、もはやそういった時代は終了したと言えるでしょう。

今後は『実需がある銘柄』を安値で拾っていくか、安定運用を心掛けた方が資産を大きく増やせます

基本的には管理人も「ICOで一発当てる」という幻想は捨てて、将来性も実需もある堅実な銘柄の購入と安定運用に切り替えています。

これから仮想通貨で資産を増やしていく上で、参考にしてみてください。

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