SEC(アメリカ証券取引委員会)が8月22日(日本時間23日早朝)、9つのビットコインETFを非承認にすると発表しました。

否決されたビットコインETFはプロシェアーズ(2つ)、ディレクシオン(5つ)、グラナイトシェアーズ(2種類)の3社9つで、9月15日と9月21日に可否が出るETFまで前倒しで纏めて否決されました。

このため、残るビットコインETFは9月30日までに可否が出るCboe(シカゴ・オプション取引所)のビットコインETFのみとなりました。

SECがビットコインETFを否決した理由とは?

SECがビットコインETFを否決した理由はウィンクルボス兄弟と同じで、「(上場する)取引所が相場操縦(価格操作)や詐欺対策を防ぐ対策が十分にできていない」といった理由です。

ただし、SECは「今回の否決はビットコインやブロックチェーン技術の価値を否定するものではない」と強調ています。

ビットコインETFによる仮想通貨相場への影響は?

今回の9つのビットコインETFの否決を受けて仮想通貨の価格は急落、ビットコイン(BTC)は一時69万円台、イーサリアム(ETF)は一時2万8000円台まで下落しましたが、その後は価格を戻しています。

ただ、ビットコインの下落幅は5%前後と予想以上に小さく、予想に反して9つのビットコインETFが一気に否決されたことを考えれば、むしろ健闘していると言えるでしょう。

本来は8月23日、9月15日、9月21日に可否が出されるビットコインETFでしたが、否決される度に大幅下落が懸念されたため、一気に纏めて否決されたことは逆に好都合と言えます。

9月30日にCboeのビットコインETFが否決、もしくは再延期された場合には大きく下落するはずですが、9月30日以外の全てのビットコインETFが否決されても70万円前後を保っているため、最悪の場合でもビットコイン価格の下落は限定的となりそうな気配です。

なお、9月30日まではビットコインETF関連の思惑で上下するかもしれませんが、ETFを考慮するとポジションを大きく取りにくい状況のため、基本的にはビットコイン価格はレンジ相場が続くと思われます。

Cboe(シカゴ・オプション取引所)のビットコインETFは可決される?

9月30日に可否が出されるCboe(シカゴ・オプション取引所)のビットコインETFですが、「9月30日に可決」「2019年2月に再延期」「2019年中に可決」と見方は分かれています。

2019年中に可決されることはほぼ確実ですが「いつ可決されるか?」が最大の焦点になっています。

7月のウィンクルボス兄弟のビットコインETFでも、今回の3社9つのビットコインETFでも「取引所」が問題になっていることから、可決自体は時間の問題となっているCboe(シカゴ・オプション取引所)のビットコインETFが9月30日に可決される可能性はまだまだ高いと言えるでしょう。

3社9つのビットコインETFが一気に纏めて否決されましたが、CboeのビットコインETFのみが別枠扱いで残されていることからも、9月30日に可決される可能性は十分にあると見ています。

なお、9月30日には可決されずに再延期された場合でも『CboeのビットコインETFの可決』自体は時間の問題となっており、2019年中には可決されるため、もしも再延期されたとしてもパニック的な売りは避けることが重要です。

ビットコインETFに関して新しい情報が入り次第、当サイトでお伝えします。

仮想通貨ビットコイン(BTC)ETFの見通し!いつ上場可否が出る?金(ゴールド)ETFとの関係は?

仮想通貨ビットコインETFが否決されたらどうなる?ビットコインETFが否決された場合の未来とは?