ビットコインETFの上場が待たれている中、世界で初めての仮想通貨ETP(Exchange Traded Product=上場投資商品)が来週、スイスの大手取引所・SIX Swiss Exchangeに上場することが明らかになりました。

Amun社によるETPはビットコインに加えて4つのアルトコイン(イーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュ、ライトコイン)を含めた投資商品となります。

※詳細はこちら(英文)をご覧ください。

仮想通貨ETPとは

ETPとはExchange Traded Product(上場投資商品)の略称で、ETPの価格は金融商品(株式、商品、金など)に連動します。

ETPにはETF(上場投資信託)、ETN(上場投資証券)、ETC(上場投資コモディティ)の3種類があり、ETPはこれらの総称となります。

今回の仮想通貨ETPは名前の通り、仮想通貨(暗号通貨)のETP(仮想通貨の価格に連動したETP)となります。

EPTは世界で7158本(2017年12月末時点)が上場しており、その運用資産の総額は約4兆8,353億ドル(約546兆円)となっています。

これらの資金の一部が仮想通貨ETPに流れ込んでくることが期待されています。

SECによるビットコインETF承認可否への影響は?

今回のスイス当局による世界初の仮想通貨ETPの承認は、上場が先延ばしになっているビットコインETFの上場にも好影響を及ぼすと考えられます。

アメリカ証券取引委員会(SEC)は12月29日までビットコインETFの承認可否を出す予定(2019年2月27日までに延期の可能性あり)ですが、スイス当局により仮想通貨ETPが承認されたことはSECによるビットコインETFの承認に追い風となるはずです。