5月のICO案件の上場はかつてないほど悲惨な結果となりましたが、6月はどうなるのでしょうか?
今回は6月のICO案件の見通しについて見てみたいと思います。
5月は過去最も悲惨なICOに
6月のICOを見る前にまずは5月のICOを振り返ってみましょう。
5月は多くのICOが上場を果たしましたが、そのほとんどがICO割れとなっています。
特にWithCoin(ウィズコイン/WITH)、SPINDLE(スピンドル/SPD)、PATRON(パトロン/PAT)、PLAY2LIVE(プレイ2ライブ/レベルアップコイン/Level Up Coin/LUC)、Wowbit/Wowoo(ワオビット/ワウー/WWB)の5銘柄は特に絶望的な価格となりました。
ウィズコイン、スピンドル、パトロンはICO価格の約10%、短期上場銘柄として期待されたPLAY2LIVEは約20%、一部では30倍銘柄と言われたワオビットも約30%と極端なICO割れで推移しています。
今年は1~4月もICO割れが多く、多くの銘柄が苦戦していますが、その中でも桁違いに悲惨な結果となっています。
おそらく5月は今までのICOで『最悪だった月』になったといえるでしょう。
6月のICOは大型案件が多数上場
5月のICOが悲惨な結果になりましたが、地合いが悪かったことに加えて『銘柄自体の魅力が薄かった』という大きな理由もあります。
一方で、6月はDX(DX.Exchange/旧CX/旧Coins.Exchange)、SWE(シルバーウェーブエナジー/Silver Wave Energy/シルバーコイン)、PLUG(プラグ/pl^g)、ORBS(オーブス)、Pumapay(Pumapay/PMA)、CEDEX(セデックス/CED)、JobCoin(ジョブコイン/JOB)、WWX(Wowoo exchange/ワオーエクスチェンジ)、ACADEMY(Academy/ACAD)、Endor(エンドール/エンドア)など期待値の高い有力ICOが揃って上場する予定となっています。
※特にDX、SWE、プラグの3つはJASMY(ジャスミー)、Centrality(セントラリティ/CENNZ)と共に2018年を代表する銘柄となっています。
これらの有力ICOが全てICO割れ!などという事態になったら、もはや誰もICOには参加しないでしょうし、おそらくICO自体が崩壊してしまうでしょう。
ですが、さすがにそこまでになるとは考えにくく、6月は『ICOの反転攻勢の月』になると考えています。
ビットコインや既存のアルトコインなど仮想通貨(暗号通貨)全体が6月からは上がっていくと思われますので、そうなった場合にはICOも自然と『ICO価格の○倍』といった銘柄が増えるはずです。
6月上場ICOは延期が多発する可能性も?
ただ、まだ地合いが悪いことや、5月上場ICOの相次ぐCO割れを見て、6月に上場を予定している銘柄の上場延期が多発する可能性もあります。
その場合には「ICO割れするよりはマシ」とポジティブに考えた方がいいでしょう。
プロモーション系ICOは引き続き注意が必要
5月は今までになく悲惨なICOが多かったですが、それらの多くが中身のないプロモーション系のICOでした。
ネット起業家の煽りのみで売れているようなICOですので、このようなICOは基本的に上場後に価格が上がることはありません。
彼らはプロモーションが上手いため「これは上がりそう」などと考えてしまいがちですが、一部を除いてそういったことはありませんのでご注意ください。
それは5月に上場したICOを見ればすぐにお分かり頂けるかと思います。
5月はこのようなICOの販売が特に多く、この傾向は6月以降も続いていきますので注意が必要です。
まずはQUANTA(クオンタ/QNT/QNTU)の価格に注目!
6月は有力ICOの上場が多いですが、その中でも最初に注目されるのがクオンタです。
クオンタは5月にLykke Exchange(スイス)に上場していますが、板が極端に薄い上に日本人は売買できないため、6月上旬に延期されたBit-zへの上場で本格的に取引が開始されます。
元々は5月で最も期待値が高いICOでしたので、このクオンタの結果がその後の有力ICOの結果にも大きな影響を与えそうです。