富裕層向けに約1800億円以上を集め史上最大のICO(当時)と言われたテレグラム(Telegram/TON/GRAM)は、富裕層のみしか購入できなかったと言われています。

実際、2度のプライベートセールのみが行われ、一般ICOは中止されました。

そこで、テレグラムを購入できる機会があった場合には「絶対に買った方がいい!」と思って安易に購入してしまいがちですが、少し冷静になった方がいいです。

実際には誰でも毎月買えるTelegram

「富裕層にしか買えないテレグラム」「一般人には買えないテレグラム」などと独り歩きしていますが、実は1月~6月と毎月どこかで買えています

確かに公式経由では一度も買えませんが、最初に公式から買った富裕層が売り抜けているようで、一般人でも普通に買えます。

規模の違いはあるものの、毎月どこかでプロモーションをやっていますので。

しかも価格は毎月上がっています

Telegramの価格はどんどん上がっている

富裕層は1GRAM=0.3ドル~0.5ドル程度かそれより安い価格で買ったようですが、富裕層から転売される価格は毎月上がっています。

2.7ドル、3ドル、3.5ドル、4ドルと来て今月(6月)は1GRAM=5ドル(約550円)以上で販売されるようです。

5ドルになるとこの時点で既に最初の価格の10倍以上で購入しているわけで、上場後に利益を上げるのは難しくなってきます。

テレグラムの『価値は変わっていない』にも関わらず、『価格だけが上がっている』ということですね。

Telegramは100倍以上になる?

テレグラムは「100倍以上は確実」「数百倍以上は確実」「1000倍以上も狙える」「最低でも10倍以上にはなる」などとそこで、当然のようにいわれていますが、果たして本当でしょうか?

そこで、現在の暗号通貨(仮想通貨)の市場規模を元に、テレグラムの可能性について考えてみました。

テレグラムが100倍になった場合

テレグラムが100倍になった場合、1800億円の100倍ですので、時価総額は18兆円になります。

これは2018年6月9日現在では約14.2兆円のビットコインを上回り、一気に時価総額1位となります。

テレグラムが10倍になった場合

さすがにいきなり100倍は無理でも10倍だったらどうでしょうか?

テレグラムが10倍になった場合、1800億円の10倍ですので、時価総額は1.8兆円となります。

これは2018年6月9日現在では約1.35兆円のEOSを抜き、時価総額は単独5位となります。

上位は1位ビットコイン、2位イーサリアム、3位リップル(約2.85兆円)、4位ビットコインキャッシュ(約2.0兆円)となっており、リップルとビットコインキャッシュといい勝負です。

ちなみに、16倍でリップルを抜いて単独3位、36倍になるとイーサリアムを抜いて単独2位となります。

テレグラムが1倍の場合

仮にテレグラムが1倍(ICO価格)で上場した場合ですが、1800億円の1倍ですので、時価総額はそのまま1800億円です。

これは2018年6月9日現在ではイーサリアムクラシック(約1.7兆円)を超えて、18位の時価総額になります。

時価総額では15位NEM、16位VeChain、17位Binance Coinに接近し、ICO価格で上場した時点でEthereum Classic(18位)、Ontology(19位)、Qtum(20位)、OmiseGO(21位)、Lisk(26位)などをいきなり上回ります。

テレグラムは暴騰する?

上記の通り、1倍で上場した場合でもいきなり時価総額18位となり、10倍だと一気に5位です。

そして、枕詞のように言われている100倍の場合には一気に時価総額NO1です。

もちろん、これはあくまでも2018年6月9月現在の数字ですので、これから仮想通貨市場全体が上がった場合には、相対的にテレグラムの順位は下がることになります。

ただ、元々の時価総額があまりにも大きすぎるため、100倍はもちろん10倍すらも簡単ではないことが分かります。

正直、ここからの更なる暴騰はかなり難しそう・・・と言えるのではないでしょうか。

Telegramは上場後に買われる?売られる?

そして、テレグラムで懸念されるのは上場後の売り圧力です。

既にお伝えしている通り、テレグラムは買おうと思えば誰でも上場前に買えます

おそらく、日本だけではなく世界中でも同じでしょう。

つまり、『買いたい人は上場前に買ってしまっている』わけですね。

こうなると上場後に『買いたい人』はおらず、逆に売り圧力が強まりますので、上場後に暴落する可能性も秘めています。

特にテレグラムの場合には最初に買っている大口が1人売るだけでも大暴落しますので、その辺りが懸念される点ではあります。

Telegramを10倍以上の価格で買う価値はある?

さて、そんな中でのテレグラムの高額販売です。

元々は0.3~0.5ドル程度だったものが、10倍以上の5ドル超です。

この時点で極めて不利な戦いとなりますので、私はこのレートでは絶対に買いません。

5ドル以上で買った場合には、元本で売却するのもかなり難しいのではないでしょうか。

テレグラムは一般ICOを行っていませんのでICO割れとは言わないのかもしれませんが、5ドル以上で買った場合には事実上のICO割れと言える状況になる可能性もあります。

Telegram自体は極めて期待が高いトークン

ただし、テレグラム自体の可能性は極めて高く、将来的にはビットコインやイーサリアム、リップルなど既存のBIG3に取って代わる可能性があると考えています。

第一世代のビットコイン、第二世代のイーサリムに続く、第三世代のブロックチェーン技術とも言われており、次世代型ブロックチェーンとしてテレグラムへの期待値は非常に高いです。

問題は現在販売されている価格が高すぎることで、将来的にはテレグラムの価格も大きく上がるはずです。

ですので、上場前の割高な価格では購入せず、上場後に購入することをオススメします。

今販売されている価格、もしくは将来販売される価格よりもかなり安く買える可能性が高いですし、仮に上場後に数倍~数十倍以上になったとしてもその時は少し下がった時に買えばいいだけです。

今、割高な価格で購入するのはリスクが高すぎますので、中長期ではほぼ確実に上がるテレグラムは上場後に購入するのがノーリスクハイリターンと言えるでしょう。

おそらくこの方法で購入した場合、ICO割れでも数十倍でも高い確率で利益を出すことが出来るはずです。

いくらテレグラムが欲しいからと言っても、焦りすぎないことが重要です。

『テレグラムの将来性』と『現在の高すぎる価格』は別問題ですので、その点は区別して考えた方がいいでしょう。