今日6月30日で2018年の上半期が終了しますが、ビットコインを中心とした仮想通貨(暗号通貨)にとっては最も厳しい半年になったと言えるでしょう。

今回は6月相場を振り返ってみます。

6月のBTC相場の振り返り

6月のビットコイン・仮想通貨(暗号通貨)相場は5月からの下落が継続し、軟調に推移しました。

5月下旬~6月初旬はBTCが80~85万円のレンジでしたが、6月上旬には僅かながら上昇の兆しも見せました。

ただ、最終的にはBTCは85万円近くになると売られ、6月10日~11日の2日間で10万円も下落し、一気に70~75万円のレンジに突入しています。

その後は75万円に上がると売られる、という状態が続きましたが、6月21日には70万円を割り、65万円~70万円のレンジとなりました。

直近では64万円台~65万円台の攻防が繰り広げられましたが64万円が厚いサポートラインとなり、今日30日になって相場が急騰、70万円強にまで回復しています。

アルトコインはBTC以上の下落

アルトコインについてですが、ビットコインが下がると下げ幅も広がるため、アルトコインはBTC以上の下落となっています。

特に今年上場したアルトコインの下落率は深刻で1/5や1/10はもはや当たり前、僅か数%になっているものも少なからず存在します。

上場時に10倍以上を記録したセントラリティですら一時はICO価格を大きく割り込んだのが象徴的な出来事と言えるでしょう。

※現在(6月30日)、セントラリティはICO価格を僅かに上回っています。

6月上場のICOは壊滅的&上場延期が続出

また、6月上場のICOについてはほぼ壊滅的となっています。

クオンタが辛うじてICO価格を僅かに上回っていますが、それ以外はICO割れ、それも大幅なICO割れとなっています。

ただ、全体的には6月の上場を延期した有力ICOが多く、有力ICOは地合いを見ての上場となりそうです。

6月に販売したICOについてですが、有力ICOはほとんどなく、上場後は大幅なICO割れが続出しそうな気配です。

FTなどの配当型取引所トークンが猛威!

ほとんど明るい話題のなかった6月相場ですが、Fcoin ExchangeのFTを筆頭とした配当型取引所トークンが猛威を振るった月でした。

取引所トークンは以前からありましたが、一気に出てきたのが高額な配当が目玉の配当型取引所トークンです。

最終的に価格はかなり下がったものの、莫大な配当があるため、トークンの枚数が増えて『総額はほとんど変わらない』という状況です。

BTCでもアルトコインでもICOでも何を買っても大きく下がる中、6月に投資資金をほぼ維持できたのは配当型取引所トークンぐらいです。

そのため、7月以降も益々注目が集まるのがこの配当型取引所トークンといえるでしょう。

2018年上半期(1月~6月)は最も厳しい半年に

最後に、2018年上半期(1月~6月)についても軽く触れておきます。

2017年12月途中から長期の下落トレンドが始まりましたが、2018年上半期の最高値はどの主要コインでも1月となっています。

その後は下がりに下がり、ビットコイン・イーサリアム・ビットコインキャッシュを除く主要コインの多くは1月最高値の10%前後まで暴落しています。

4月には一旦、上昇したものの長くは続かず、5月以降は下落が続いて現在に至っています。

1~3月に暴落するのは例年通りですが、例年は上昇するGW頃に上昇せず、逆に下落に転じたことが2018年上半期の大きな特徴です。

おそらく今年はもう季節性が当てはまらないため、下半期(7月~12月)も極めて難しい相場となりそうです。

ICOについてもセントラリティ、ノアコインなど一部のICO以外では上場時にいきなりICO割れがほとんど、その中でも大幅なICO割れが相次ぎ、もはやICO神話は崩壊したと言えます。

『ICO=資産を大きく減らす』ということがこの半年で定着してきましたので、今後は余程のことがない限り、ICOには基本的には参加しない方がいいでしょう。

管理人が実際に購入するICO(現在進行形)