仮想通貨DINARCOIN(ディナーコイン/XDI)のICOが注目されているようです。
年間の売上高が約40兆円のアルハンダルグループ(UAE=アラブ首長国連邦のドバイを拠点にしている企業)、航空会社エミレーツとの提携など大型ICOの雰囲気が漂いますが、上昇するのでしょうか?
今回は久しぶりにICO案件について見ていきます。
ディナーコインの価格は上昇する?気になる点
- ICOは基本的に資金力のないベンチャー企業が行うため、年間売上40兆円の企業がわざわざICOを行う理由がない
- ホワイトペーパーを読んだ限りでは、ICOを行う明確な理由が分かりにくい(資金集め以外の目的が不透明)
- ディナーコインの用途が多すぎて、無理やりICOを行う理由付けをしている感がある
- 発行枚数が1000億枚と異常に多い枚数
海外の大企業が関係しているICOとのことで、思わず買ってしまいそうですが、良く見ると気になる点がいくつかあります。
資金集め以外でICOを行う明確な目的が分からず、フワッとした印象です。
規模は違いますが、明確な意図が分かりにくいフワッとしたICOは2018年上場銘柄では軒並み大幅ICO割れとなっていますので、上場後の価格上昇は厳しいかもしれません。
個人的に最も気になったのは発行枚数の多さで、1000億枚と尋常ではない多さです。
発行枚数が多すぎるICOは1枚当たりの価値が低くなりますので、上場後は暴落しているケースが多いです。
大企業が関係しているICOとのことで、その影響で上場後に買いが入る可能性はありますが、それは実際に上場してみないと分かりません。
やはり、現在の仮想通貨の相場ではICO割れとなる可能性が高いでしょう。
ディナーコインの上場時期と上場する取引所は?
ディナーコインは2018年12月に上場する予定です。
場合によっては2019年1月以降に延期する可能性もあります。
上場する取引所は海外の大手取引所の予定とのことです。
ディナーコインを購入した方がいい?
ディナーコインを購入するかどうかですが、2018年のICOはほとんどが1/10以下となっていることや、ディナーコイン自体にも気になる点が少なくないことから、ICOでの購入はオススメしません。
上場直後にICO価格の5倍~10倍になることはほぼ考えられませんが、いきなり1/5や1/10になる可能性はゼロではありませんので、現状では様子見がベターと思われます。
ディナーコインを購入したい場合にはICOではなく、上場後まで待ってから購入するといいでしょう。