ビットコインなど仮想通貨(暗号通貨)全体が15日14時過ぎから急騰し、ビットコイン価格は一時75万円を超えました。

今回の突然の急騰はテザー(USDT)が原因と見られています。

懸念されていたテザー(USDT)の売りでビットコインやイーサリアムが急騰

最近ではテザー(USDT)の米ドルに対しての下落が問題になっており、本来は1USDT=1USDとなるはずが、一時は6%ほど乖離してしまいました。

このため、USDTの保有を嫌ってUSDTを売ってビットコインやイーサリアムを買う動きが出ていましたが、直接的にはそれが今回の急騰の原因と見られます。

USDTのいくつかの問題点は以前から指摘されていましたが、ここに来てその不安が噴出した形です。

USDTの不安定な状況は今後も続くため、当面は仮想通貨相場の乱高下には注意が必要となります。

USDT以外のステーブルコインがUSDTに取って代わる可能性も?

これまではステーブルコインといえばUSDTでしたが、直近ではジェミニ・ドル(GUSD)など他のステーブルコインが出てきており、日本円と連動した『GMO Japanese YEN』など新たなステーブルコインも発行される予定です。

価格操作も噂されるなどUSDTの諸々の不安定さがビットコインなど仮想通貨の上昇を妨げている面もありましたが、今後はUSDT以外のステーブルコインを採用する仮想通貨取引所も増える可能性が高いため、徐々にUSDTから他のステーブルコインへの移行も進むと思われます。

ただ、現時点では多くの取引所でUSDTが基軸通貨となっているため、USDT絡みの不安定な状況はしばらく続くと思われます。

15日のようにUSDTに関連した仮想通貨の乱高下の可能性もありますので、年末に向けて荒れた相場となる可能性もあります。